「Windows 8」では、多くのユーザーが利用するファイル管理システムに、さらなる手直しを加えるようだ。
Microsoftでプログラムマネジメントディレクターを務めるAlex Simons氏は米国時間8月29日、ブログに記事を掲載し、その中で新しい「Windows Explorer」インターフェースの今後と、これまでのバージョンから得た教訓を詳細に語った。
Microsoftが集めた何億件という(「Windows」ユーザーの)匿名の利用報告は、1つの興味深い点を明らかにしている。それは、Explorerには200以上のコマンドが備わっているにもかかわらず、(ペースト、プロパティ、コピー、削除といった)「上位10のコマンドが全コマンド利用の81.8%を占める」ことだ。大半のコマンドはまったく利用されていない。
また、オブジェクトを右クリックしてコンテキストメニューを呼び出すやり方が、コマンド入力を開始する方法として最も多い全体の54.5%を占め、次いでキーボードのショートカット機能を使うやり方が32.2%を占めたことも、調査によって明らかになった。
「Windows Vista」および「Windows 7」のExplorerメニューで最も目につく機能であるコマンドバーは、Explorer全体で利用される上位10のコマンドのうち2つを含んでいるが、ファイル管理セッションにおけるコマンドバーの利用率は、わずか10.9%に過ぎなかった。ここに変更の余地があると、Simons氏は述べている。
現行のExplorerにいくつかみられる非効率な点を改善するため、新版ではリボンインターフェースを採用するという。「Microsoft Office」で初めて導入したリボンをWindows 8に採用することで、ファイル管理スタイルを一新しようというものだ。具体的には、最も利用頻度の高いコマンドをユーザーインターフェース(UI)の目立つ場所に配置し、それと同時に、より多くの役立つコマンドをわかりやすいグループ別(File、Home、Share、View、Viewメニューなど)にまとめて表示するという。新しいExplorerのインターフェースではそのほか、ファイルのライブプレビュー、拡張ツールチップ、および上級ユーザー向けにリボン上の全コマンドに対するキーボードショートカットを提供する。
ExplorerへのリボンUIの搭載は、おそらくは実際のファイルが表示される場所が狭くなるという懸念から、一部ユーザーには不満なことかもしれない。しかし、MicrosoftはWindowsで最も利用されている解決策を調べ、その上ですべてのユーザー、特にワイドスクリーン表示を利用するユーザーに配慮している。Windows 8では、詳細パネルをWindows 7より小さくすることで、数ファイル多く表示できるようにするという。また、かつて人気のあった「Up」ボタンが、ディレクトリのナビゲーションを迅速化するため再び搭載される。
リボンが場所を取りすぎて気に入らない場合は、新しいクイックアクセスツールバーを使ってボタンをカスタマイズすることもでき、アイコンを小さくするオプションも用意されるという。
さらなる詳細については、Simons氏が投稿した動画を参照してほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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