Mozilla Foundationの会長であるMitchell Baker氏は、米国時間8月25日のブログ記事で、6週ごとに新しいバージョンのブラウザをリリースするという同社の「ラピッドリリース」アプローチが抱える問題について語った。Baker氏は、このアプローチで問題が発生する可能性があることを認めながらも、それは新機能を1年間もとどめておくことに比べれば副次的なものだとしている。
Baker氏は、「ブラウザはインターネットの輸送車であり、インターネットの世界はあまりに速く動いている。哲学的に言うと、従来のデスクトップソフトウェアのスピードで動く製品では、ものごとがリアルタイムで起こるインターネットから効果を得ることはできないと考える」と述べている。
Baker氏は、ラピッドリリースというプロセスによって引き起こされる問題を2点挙げている。アドオンの互換性の問題と、ビジネスユーザーが新しいソフトウェアをテストし独自のアプリケーションを更新する時間がない場合があることだ。
Baker氏は、「われわれは創造性を発揮し、このような問題をできるだけ緩和するための実践的な方法を見つけるよう努力する必要がある」と述べている。Mozillaはすでに、ビジネスユーザーのニーズに応えるための企業向けFirefoxサポートの取り組みを積極的に始めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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