シャープは8月25日、チューナとディスプレイをワイヤレス接続する「フリースタイルAQUOS」に4機種を追加した。40V型で最薄部27mmというスリムデザインを生かし、壁掛け、壁寄せなど新たな設置スタイルを提案する。発売されるのは、60V型の「LC-60F5」(店頭想定価格:38万円前後)、40V型の「LC-40F5」(同:15万円前後)、32V型の「LC-32F5」(同:11万円前後)、20V型「LC-20F5」(同:8万円前後)の4サイズ。いずれもブラックとホワイト(60V型のみシルバー)の2色展開で、全8機種をラインアップする。
シャープ執行役員AVシステム事業統轄兼AVシステム事業本部長の中村恒夫氏は「液晶テレビAQUOSは、ブラウン管時代にはなかった省エネに貢献し、高画質で大画面映像を楽しめるエンターテインメント文化を創造してきた。本格的デジタル時代を迎え、テレビの置き方や使い方を自由に選んでいただくフリースタイルを提案する。今回紹介する新製品はお客様が本来液晶テレビに期待されている夢の壁掛けテレビ、どこでもテレビを実現し、本格普及させていくものだ」と新たなAQUOSの方向性を示した。
4月に発表された20V型の「LC-20FE1」(20FE1)と合わせ、フリースタイルシリーズは全5機種を揃える。20FE1はディスプレイ部にバッテリを搭載しているが、F5シリーズでは非搭載。チューナ部とディスプレイ部それぞれに電源が必要になる。
ディスプレイ部は現行モデルに比べシンプルな構造にすることで、薄型化を実現。ベゼルの廃止やアルミ素材の採用などにより、40V型で約8.5kgという軽量化を図った。本体には組み立て式のテーブルスタンドが付属されるほか、壁掛けスリム金具一式も同梱(LC-20F5除く)され、壁掛けテレビを推進する。
地上、BS、110度CSデジタルチューナを内蔵したチューナ部には、LAN端子、USB端子を装備。USB HDDでの録画に対応するほか、YouTube、アクトビラ ビデオ・フル、ひかりTVなどのネットコンテンツも視聴できる。独自のネットサービス「AQUOS City」の利用も可能だ。
チューナ部とディスプレイ部は、無線接続のほか、ルータ経由の無線、有線接続の3種類から(LC-20F5は有線接続が非対応)接続方法が選べる。
発表会場では、ディスプレイ部を外付けバッテリで駆動することで、ディスプレイ部を持ち歩くプレゼンテーションを実施。時期は未定としているが、この外付けバッテリの商品化も検討しているとのことだ。
シャープでは液晶テレビAQUOSの中で、フリースタイルAQUOSのシェアを2011年下期には10%程度、2012年度には30%程度に拡大させるとしている。
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