KDDIと沖縄セルラーは8月25日、OSにWindows Phone 7.5を採用した富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Windows Phone IS12T」(IS12T)を発売した。Windows Phone 7.5を搭載したスマートフォンが発売されるのは世界で初めてだ。
IS12Tでは、横スクロールするだけで知りたい情報へアクセスできるパノラマ画面「ハブ」を採用するほか、Microsoft Office文書の閲覧や編集にも対応する。また、1320万画素のCMOSカメラで撮影した動画を簡単に無料クラウドサービス「Windows Live SkyDrive」やSNSへアップロードできる。PC上で管理している音楽データをmicroUSBケーブルを使って同期することも可能だ。
さらに、IPX5/8相当の防水性能、IP5X相当の防じん性能も備えた。本体サイズは、高さ約118mm×幅約59mm×厚さ約10.6mmで、重量は約113g。カラーバリエーションは、シトラス、マゼンタ、ブラックの3色となっている。
IS12Tの発売を記念して、同日ビックカメラ有楽町店で開催されたセレモニーには、日本マイクロソフト代表取締役社長の樋口泰行氏、KDDI執行役員商品統括本部長の牧俊夫氏、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ代表取締役社長の大谷信雄氏が登壇。IS12Tに対する思いを語った。
日本マイクロソフトの樋口氏は「Windows Phone 7.5を搭載したスマートフォンが世界で初めて発売される。これでまでのWindowsモバイルの流れを見直し、スマートフォンとはどうあるべきかを根本から見直した。大変すばらしいOSを出したなと思っている」とコメント。スマートフォン事業においてマイクロソフトは「少し追っかける立場」と語り、IS12Tで巻き返しを図りたいと意気込む。
続いてKDDIの牧氏は、米国のスマートフォンOSの顧客満足度でWindows Phone 7は2位だったという調査結果を紹介し、「Windows Phone 7の中身をすべて見直したのが今回のWindows Phone 7.5。と言うことは相当使い勝手が上がっている。アメリカのソフトが日本のメーカーで、日本のKDDIから世界で最初に出るというのは非常に感慨深い」と語った。
最後に富士通東芝モバイルコミュニケーションズの大谷氏が挨拶。大谷氏は、富士通と東芝の携帯電話事業が合併した2010年10月以前から、IS12Tの開発企画があったことを明かし、「富士通と東芝のチームがこの企画に乗ろうということで開発した。そういう意味では、IS12Tは初めて両社の技術が一緒になって開発できた商品。防水、画像処理、音声処理など、両社の技術を織り込んだ」と開発秘話を語った。
また、ゲストとしてタレントの片瀬那奈さんが登場。発売前日となる8月24日に実際にIS12Tを操作したという片瀬さんは、「スマートフォンは難しいとか起動に時間がかかるというイメージがあったが、そういうストレスがまったくない。簡単、早い、使いやすい、そして可愛い」と絶賛していた。
ビックカメラ有楽町店では、開店直後の10時すぎから早くもIS12Tの特設ブースに人だかりができていた。同店での販売価格は、24カ月払いの毎月割を適用した場合、新規契約、機種変更ともに3万5100円となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」