アップルのモバイル広告担当幹部が退職

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年08月18日 08時07分

 Appleのモバイル向け広告プラットフォーム「iAd」を担当するバイスプレジデントが、同社を退職する。

 AppleがQuattro Wirelessを買収したときにAppleに入社したAndy Miller氏は同社を退職し、ベンチャー企業Highland Capitalのゼネラルパートナーに就任する。Highland Capitalは、Miller氏が共同創設者兼最高経営責任者(CEO)を務めていたQuattro Wirelessの資金調達も支援した企業であると報じられている。

 Appleの広報担当者は、Miller氏が同社を退職する予定であることを認めたが、それ以上の詳細については明らかにしなかった。

 広告に対するAppleの取り組みがまだ未熟な状態にある時期に、Miller氏は同社を退職することになる。

 Appleは2010年1月に、Quattro Wirelessを買収した。買収金額は2億7500万ドルと報じられた。そのわずか数カ月前には、GoogleがQuattroのライバルであったAdMobを3倍近くの金額で買収した。Appleは2010年9月にQuattro Wirelessを閉鎖し、iAdへと軸足を移した。iAdはAppleが2010年4月に提供開始した、同社独自の広告プラットフォームである。

 Appleは2011年7月、大口のiAd購入案件を獲得するためのプランを広告会社に提供し始めた。このプランでは、iAd枠が分割可能で、Appleから直接購入するよりも小口の枠を企業に提供できるようになった。 狙いは、より小規模な広告キャンペーンを展開したいと考える広告主にとって、iAdを選びやすいものにすることだった。その一方で、同社は、同社のウェブサービス(最も著名なのは今秋提供開始予定の「iCloud」)では、あらゆる種類の広告を排除している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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