米国時間8月2日、「Google Chrome 13」がベータ版から安定版に移行し、Google検索を高速化する新しい「Instant Pages」機能が追加された。「Windows」と「Mac」、およびLinux向けにダウンロード公開されたChrome 13には、WindowsおよびLinuxユーザーが長い間待ちわびていた印刷プレビュー機能が搭載されたほか、全てのプラットフォームでロケーションバーが強化され、ユーザーの履歴内のサイトをより効果的に検索できるようになった。
Instant Pagesを実現しているプリレンダリングテクノロジは、ウェブ標準に基づいている。したがって、Google.comが同テクノロジを利用する最も有名なサイトである可能性が高いが、ほかのサイト開発者もそれを利用することができる。
印刷プレビューはChromeの機能リストにおいて、些細ではあるが非常に目立つ短所だった。Mac向けのChrome安定版には、Chromeに組み込まれたPDFリーダーが実現する同機能がまだ搭載されていない。その一方で、ロケーションバー(Google流に言うと「Omnibox」)が強化されたことで、履歴の検索が容易に行えるようになった。
Chrome 13安定版には5200点以上の改善点とバグフィックス、さらに優先度が「高」と評価された13点のセキュリティフィックスも含まれている。それには、ベースURI処理におけるクロスオリジンスクリプトインジェクションおよびクロスオリジン違反が含まれる。この問題を発見した独立系研究者は1500ドルの賞金を獲得した。
Chromeのベータ版と開発者向け版は今でも、それぞれバージョン13とバージョン14だ。ただ、Googleは安定版をアップデートしてから数日以内にそれらを次のバージョンにアップデートする傾向がある。
ChromeブラウザのOS版である「Chrome OS」もバージョン13ベータ版に到達した。最新のChrome 13ベータ版に含まれている全ての機能に加えて、Googleは3G接続に関連するバグを認識していることも明かした。同社はより効果的なソリューションが見つかるまでの次善策として、Chrome OS搭載ノートPCを再起動する方法を勧めた。2011年のGoogle I/Oで発表されたオフラインサポートは、まだ同OSに搭載されていない。Googleは夏の終わりまでにオフラインサポートを提供すると約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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