「Catch」は、テキストや画像、音声などさまざまなデータをオンラインに保存し、必要なときにPCやiPhone、Androidから閲覧できるサービスだ。ウェブページのスクラップ機能も備えており、海外ではEvernoteの競合サービスとして評価も高い。
Catchでは、すべての情報は「ノート」という単位で扱われる。各ノートにはテキストを入力できるほか、写真を貼り付けたり、音声ファイルを添付したりできる。これらのノートはタイトルや作成日などの条件から並び替えや絞り込みができ、ハッシュタグによる分類にも対応している。また、必要に応じて共有状態にし、第三者から参照できる機能も備えており自由度は高い。
ブラウザにアドオンや拡張機能を組み込むことで、ウェブページをスクラップすることもできる。目的のウェブページを選択した状態で、何も範囲選択せずにクリックすればタイトルとURLが、範囲選択すればその該当箇所が、それぞれノートとしてスクラップされる。スクラップしたページは他のノートと同様に、並び替えやハッシュタグにより分類できる。
iPhoneやAndroidのアプリも用意されており、テキストや画像、音声などを手軽に投稿できる。オンラインノートとしてPCともやりとりできるほか、PCで取り込んだウェブページのスクラップを参照するのにも便利だ。メールによる投稿にも対応しており、専用のメールアドレスに指定の書式で送信するだけで、ノートとして取り込んでくれる機能も備えている。
月間のアップロード容量制限は70Mバイトとなっており、それを超えるユーザーに対して上位プラン「Catch Pro」が用意されている点なども、Evernoteと非常によく似ている。専用のクライアントソフトが用意されていないほか、全文検索機能などはEvernoteに一日の長があるが、高機能なぶん使いこなすまでの敷居がやや高いEvernoteと比べて、とっつきやすさではCatchのほうが有利だと感じる。動作が高速でストレスを感じないのも魅力だ。
注目すべきなのは、これまで英語を中心に展開してきたこのサービスが徐々に日本語化されつつあり、iPhoneやAndroidアプリもすでに日本語で利用できること。オンラインに情報を集約したいものの、Evernoteの操作性にいまいち馴染めないユーザーや、スマートフォンと連携できるオンラインノートを探しているユーザー、ウェブページのスクラップ方法をこれまで試行錯誤してきたユーザーのいずれにとっても、試してみて損はないサービスだ。
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