市場調査会社IDCは米国時間8月2日、2011年第2四半期における世界のPCプロセッサ出荷個数は前年同期比で0.6%増加、第1四半期から2.9%減少を記録したと発表した。売上高は94億9000万ドルとなり、前年同期比で5.4%増加したが、第1四半期からは4%減少した。
IDCの半導体部門パーソナルコンピューティングリサーチ担当ディレクターであるShane Rau氏によれば、2011年第1四半期の売り上げが多かったのは、通常の四半期よりも暦の上で期間が長かったためだという。「この余分な週を除けば、おそらく第2四半期のほうが第1四半期よりもわずかに上昇していることが分かるだろう」(Rau氏)
世界市場のシェアは、Intelが79.3%を占め、Advanced Micro Devices(AMD)が20.4%と続いている。PCの種類別で見ると、モバイルPCチップのシェアは、Intelが84.4%、AMDが15.2%だった。デスクトップ向けプロセッサは、Intelが70.9%、AMDが28.9%で、PCサーバおよびワークステーションの場合、Intelが94.5%、AMDが5.5%という結果となった。
IDCは、Integrated Graphics Processor(IGP)を使用したマイクロプロセッサが全出荷数の60%以上を占めたことを指摘している。
またIDCは、先進国で厳しい経済情勢が続いていることから、2011年のPC向けプロセッサ出荷数の予測を、10.3%から9.3%に引き下げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」