特許ライセンス管理団体のMPEG LAによると、Googleのビデオエンコーディング技術「VP8」によって特許を侵害されていると考える組織の数が12にのぼり、同団体ではそれらの特許のランセンス供与を検討しているという。
MPEG LAは米国時間7月28日、米CNETに宛てた声明の中で「12の異なる特許権者の保有する特許がVP8にとって必要不可欠であることが既に分かっている」と述べている。
MPEG LAはこれまで、VP8が動画に関する他者の特許を侵害していると考えるとしか述べてこなかった。関係する企業名および特許については明らかにしていない。
VP8は、ウェブブラウザなどのソフトウェアや携帯電話用プロセッサといったハードウェアに組み込めるオープンソースでロイヤリティフリーの製品として、Googleが2010年にリリースしたコーデックだ。コーデックとは、動画や音声などのデータストリームをエンコードおよびデコードするために利用される技術を言う。Googleは2010年、On2 Technologiesを1億2300万ドルで買収してVP8技術を獲得した。Googleの狙いは、VP8と音声コーデック「Vorbis」の組み合わせで構成されるビデオ技術「WebM」によって、特許でがんじがらめになった「H.264」や「AVC」などの既存技術からウェブビデオを解き放つことだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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