Googleがウェブの高速化を掲げて再び動き出した。同社は米国時間7月28日、顧客のウェブページを書き換え、そして、ホストすることで、ブラウザでの読み込みが速くなるようにする新サービスを発表した。
しかし、今回のサービスは無償ではない。
同社がこの分野でこれまでに提供したサービスは無償だった。しかしGoogleは今回、この新しい「Page Speed Service」を有料で提供する予定である(同サービスの一般提供開始時期は未定)。Googleは以前、ウェブが高速になれば、ウェブ上での活動が増え、最終的にそれがGoogleの広告収益増加につながると主張していた。しかし、Page Speed Serviceについては、サービスそのものに対して課金するという従来型の方法で収益増加を図るつもりである。
同社のエンジニアリングマネージャーを務めるRam Ramani氏は28日のブログ投稿で「現時点では、Page Speed Serviceはごく一部のウェブマスターに対し無償で提供されている。価格は手ごろなものになる予定であり、詳細については後日発表するつもりである」と述べた。同氏は、Page Speed Serviceの試用に興味のある人々向けに、登録フォームを提供した。
Googleは、同社がテストしたページでは約25~60%の速度向上が得られたが、どれだけの効果が得られるかはそれぞれがPage Speed Serviceを試用して確かめてほしいと述べた。
以下は、Ramani氏による同サービスの説明である。
Page Speed Serviceは、顧客のウェブページの読み込みを自動的に高速化するオンラインサービスである。同サービスを利用するには、登録し、自分のサイトのDNSエントリがGoogleを指すようにする必要がある。Page Speed Serviceは、顧客のサーバからコンテンツを取得し、ウェブパフォーマンスに関するベストプラクティスを適用することによってページを書き換え、そのページをGoogleのサーバを介して世界中のエンドユーザー向けに提供する。読み込み時間が短縮されるだけで、ユーザーはこれまでと同様に顧客のサイトにアクセスすることができる。これで顧客は、CSSの連結、画像の圧縮、キャッシュ、リソースの圧縮や、その他のウェブパフォーマンスに関するベストプラクティスについて気にする必要がなくなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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