グーグルは7月28日、ディスプレイ広告を入札方式で売買するアドエクスチェンジサービス「DoubleClick Ad Exchange」を日本で開始すると発表した。米国では、2009年より同サービスが提供されている。
DoubleClick Ad Exchangeは、広告主や代理店とネット媒体社間のディスプレイ広告枠の売買をリアルタイムに行えるプラットフォーム。Google AdWordsの広告主は、既存のAdWordsのインターフェースを使用して、アドエクスチェンジ内のサイトに広告を出稿できるようになる。
具体的には、広告主が希望する在庫数やターゲット、掲載基準などを指定してキャンペーンを設定。媒体社は、オークション形式でそれらの広告枠を落札する。広告枠は1インプレッションから購入することができる。また、広告主への請求はすべてグーグルが担当するため、複数の支払いを一元化できる。
グーグルによれば、入札の受付から広告配信、インプレッションの発生までのプロセスは、50ミリ秒以内で行われているという。
Googleでアジア太平洋地域プラットフォーム部門ディレクターを務めるスチュアート・スピデリ氏は、ディスプレイ広告の課題として(1)広告費の約6割が配信技術や代理店に対しての金額であり効率が悪いこと、(2)さまざまな広告フォーマットやウェブサイト、マルチデバイスにより、複雑性が増していること、(3)多額の広告費に対する効果測定が難しいこと、の3点を挙げる。
一方、グーグルでは(1)エコシステムの開放、(2)ディスプレイ広告の売買システムの簡素化、(3)広告主や代理店が測定できる効果の明示をディスプレイ広告の3原則にしていると説明。DoubleClick Ad Exchangeによって、日本におけるディスプレイ広告市場の規模を拡大することができると語った。
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