しかし、MacBook AirはホワイトMacBookではないし、今後もそうならないだろう。より小型かつ軽量な、別の製品なのだ。999ドルという最低価格は、多くのユーザーにストレージ容量アップのためのアップグレードを検討させるだろう。そしてこのことは、われわれが2010年の段階で仮定したとおり、多くのユーザーがMacBook Airに見いだす価値の方程式を根底から変えるかもしれない。
このことは当然、Apple Storeにおいて別の主要製品の存在を浮かび上がらせる。それは「iPad」だ。
iPadは最近の四半期に925万台出荷され、多くのユーザーにとってすでにノートブックに代わるものとなっている。OS X搭載でキーボードやトラックパッドを備えるMacBookと比較すると機能は限られるが、キーボードを追加すればiPadも実用的なコンピュータとなる。Appleが現在提供するラインアップは、次のような幅を持っていることになる。iPad、MacBook Air、MacBook Proの3種で、下は499ドルから始まり、上は2000ドル以上となる。この選択範囲の中から何を選ぶだろうか。iPadとデスクトップの「iMac」か、あるいはよりパワフルなMacBookにApple Thunderbolt Displayも追加するか。
おそらくAppleは、顧客に慎重な選択をしてほしいのだろう。万人向けのMacBookはもはやないのかもしれないし、それがiPad登場後の世界の特徴なのかもしれない。
Appleの現在最も売れているノートブックは13インチのMacBook Proで、3月に掲載した同社の13インチモデル比較記事で米CNETが選んだのもこれであった。だがここ最近は、MacBook Airを購入する、あるいは購入したいという友人の話を耳にすることが多くなっている。MacBook Airは多くの人にとってより魅力的なノートブックであることは明白だ。しかし、ここで1つ疑問がある。それは、より魅力的なMacBook Airが最も実用的でもある時代がついにやって来たのか、ということだ。
iPad、MacBook Air、MacBook Pro。あなたならどれを買うだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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