Microsoftは、以前「Tulalip」という開発コードで呼ばれていたものをはじめ、ソーシャルメディア分野で多数の実験やインキュベーションプロジェクトを持っている。
「Microsoft Nuggets」もその1つだ。つい最近、Francisco Martin Garcia氏(@fmartin_garcia)のツイートのおかげで、Nuggetsに関するプレゼンテーションを見つけることができた。
Nuggetsは「グループの知識を洗練させる」といううたい文句を持つもので、「マイクロドキュメンテーションのソーシャルハブ」だ。「TweetDeck」に似ており、ユーザーは特定のバグや問題についてのスレッドをフォローできるようカスタマイズできる。パワーポイント資料によると、長期的ビジョンは、「グループと細かな知識をキャプチャすることで、コンポーネントのスペックを補完する」という。
この資料からは、Nuggetsは単に初期段階の社内インキュベーションなのか、製品化に近い段階にあるのか、判断するのは難しい。資料の導入部に記されていた2人の作成者Andre Furtado氏とRoberto Sonnino氏は、ともに.NET知識を持つ学生で「Microsoft Imagine Cup」の経験者のようだ。
しかし、資料にはNuggetsプロジェクトの問い合わせ先として、Microsoft.comの電子メールアドレスが記されている(Microsoftのセキュリティポリシーのため、わたしはそこに電子メールを送ることができなかった)。もっと気になるのが、Nuggetsが「Microsoft CodeBox」プロジェクトとして分類されている点だ。
CodeBoxについて多くを知らなかったので調べてみたところ、Microsoftのソースレポジトリサイト「CodePlex」の姉妹サイトであることがわかった。
CodeBoxはMicrosoftが社内で利用するオンラインソフトウェア開発環境で、その起源は2007年にさかのぼる。Microsoftのエンジニアはこれを利用して、コラボレーションを必要とするプロジェクトの作成、ホスティング、管理ができる。MicrosoftのEngineering Excellenceグループ内のエンタープライズソーシャルコンピューティングチームが開発した。元々のアイディアは、オープンソースのコラボレーション開発/メンテナンスモデルを、Microsoft内の非オープンソースプロジェクトに応用しようというものだ(わたしがMicrosoftのダウンロードサイトから入手したCodeBoxに関するPDFには、「CodeBox:オープンソースアプローチをインハウスで利用する」というサブタイトルが入っている)。
この資料によると、MicrosoftはCodeBoxを利用して多数の社内プロジェクトの開発と保守を行ってきたという。これには、「Pex」(.NETアプリケーション用のテスト自動生成プログラム)、さまざまな「Office Labs」インキュベーションプロジェクト、さまざまなMicrosoft ITイニシアティブが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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