Googleは米国時間7月19日、検索結果ページにマルウェアへの警告を発するシステムを導入した。このシステムは、ユーザーのコンピュータがマルウェアに感染している可能性があるとアラートを出すという。
同社によると、新システム導入のきっかけとなったのは、マルウェアらしき異常なパターンの行動をウェブ上で発見したためで、そのマルウェアは感染したコンピュータからプロキシサーバ経由でGoogleにトラフィックを送っていたという。
GoogleのセキュリティエンジニアDamian Menscher氏は、「最近わが社のあるデータセンターにおいて定期メンテナンスを行った際、普通ではない量の検索トラフィックが来ているのを発見した」と同社のブログで述べている。「異常なトラフィックを送っている複数の企業のセキュリティエンジニアらと協力して調べたところ、こうした行動を取るコンピュータが悪意のあるソフトウェア、つまりマルウェアに感染していることがわかった」(Menscher氏)
GoogleのエンジニアMatt Cutts氏が述べたところによると、このマルウェアはWindows OSベースのコンピュータにのみ感染するという。マシンが感染しているかどうか、どんな言葉でもいいのでGoogle検索を行えば確認できるとCutts氏は述べている。
今回この事態が発覚したことで、特定の仲介サーバを経由してGoogleにたどり着いた一部ユーザーのマシンでは、Googleウェブ検索のトップに感染の可能性があるという警告がわかりやすく表示されるようになるという。
Menscher氏は、「どのトラフィックがこうしたプロキシ経由で来ているのかをユーザーに知ってもらうことで、各自がアンチウイルスソフトをアップデートし、感染を除去するようになってもらいたい」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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