Microsoftは、世界の周波数帯域の危機を解決する手段があると述べている。それは「ホワイトスペース」と呼ばれる未使用のテレビ帯域だ。しかし、消費者は熱くなりすぎてはいけない。ホワイトスペース帯域に対応したテクノロジが一般向けモバイル製品に搭載されるようになるまでには、まだ何年もかかる可能性がある。
Microsoftは、これまでで最も大規模な同テクノロジのテスト用ネットワークを立ち上げるため、英国の放送局およびテクノロジ企業と提携したことを現地時間6月27日に発表した。この帯域を利用することでどのようにして都市部の無線データトラフィックの負担を軽減したり、地方のコミュニティーで無線ブロードバンドサービスを提供したりできるかを示したい意向だ。
The Cambridge TV White Spaces Consortiumと呼ばれるこの新グループには、英国放送局のBBCとBritish Sky Broadcasting、電気通信事業者のBT、テクノロジ企業のMicrosoft、Nokia、サムスン電子、Neul、Spectrum Bridgeなどが参加している。
いわゆるホワイトスペース帯域とは、アナログテレビチャネル同士の干渉を防ぐためにそれらのチャネルの間に設けられた、未使用の無線帯域のことだ。テレビ放送局がデジタルテクノロジへ移行した現在、放送では帯域がより能率的に使用されており、ホワイトスペースはもはや不要になっている。Microsoftのようなテクノロジ企業は、未使用のラジオ周波数を検出できるスマート無線を利用することで、ホワイトスペース帯域をライセンスを取得することなく利用できるように開放し、ライセンスが必要な帯域を使用する無線ブロードバンドサービスの補強に活用できると考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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