「人脈」という言葉についてどのようなイメージを持つだろう。「会ったことがあるだけ」「名刺を交換しただけ」の人とのつながりを、はたして人脈と呼べるだろうか。そんな意味のない出会いではなく、本当に意味のある「友達」を作りたいと思うなら、本書のアドバイスを実践してみるのがいいかもしれない。
著者は、自分と人、あるいは人と人とがつながって、協力しあったり共に成長したりする付き合いができるように、工夫を凝らしながら努力している。新しい人と出会う方法や手段を紹介する一方、心持ちの大切さも説く。
「人脈を作る」というと、得てして下心が前面に出て人を値踏みするような態度をとる人は珍しくない。だが、誰だって最初から見返りを求めたり、もっと偉い人や有名な人を紹介してもらおうなどという気持ちの人と友達になりたいとは思わない。まずは、このことに気付かなければならない。
人の活動は、すべてがほかの人との関わりあいの中で行われる。あたりまえのことだと言われるかもしれないが、物事が上手くいっているときは、そのあたりまえのことに気付かないものだ。本書の読後、自分の周りにいてくれる人たちに対する、いとおしい気持ちがわき上がってきた。
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