Appleは、SIMロックが施されていない「iPhone 4」を米国で正式に販売開始した。
Appleの米国のオンラインストアには、ロックされていないiPhone 4の16Gバイト版と32Gバイト版の両方が掲載されており、ブラックモデルかホワイトモデルを選択できる。16Gバイト版の価格は649ドル、32GB版の価格は749ドルだ。
Appleは現在、SIMロックが施されたiPhone 4の16Gバイト版と32Gバイト版をそれぞれ199ドルと299ドルで販売している。
SIMロックフリー版iPhone 4の製品ページで、Appleは以下のように説明している。「あなたが複数年サービス契約を望まない場合や、国外に出かけたときに滞在先の通信事業者を利用したい場合は、ロックされていないiPhone 4が最良の選択となるでしょう。本製品にはmicroSIMカードが付属しないため、各国のGSM対応通信事業者が提供する有効なmicroSIMカードが必要になります」
後半の説明は、購入を検討している人にとっておそらく最も重要な点だろう。ロックされていないAppleのスマートフォンは、米国ではAT&TとT-Mobile USAのネットワークでしか利用できない。ただしAppleは、同製品が各国の「GSM対応通信事業者」のネットワーク上でも利用できると述べている。
「iPhone」のロック解除は、長い間一部のiPhoneユーザーによって行われてきた。長年にわたって複数のロック解除ツールが公開され、AT&Tの束縛から逃れたい、米国内でT-Mobile USAを試したいと望む人々が利用してきた。たとえば、iPhone Dev Teamが「ultrasn0w」というiPhone 4向けのロック解除ツールを公開しており、ユーザーはこのツールにより、自分のiPhone 4、「iPhone 3GS」「iPhone 3G」をロック解除して、他の通信事業者のネットワークで利用することが可能になっていた。
だが、iPhoneのロックを解除するより正式な手段を求める米国のユーザーは、これまで待つしかなかった。一方、米国外の一部の国ではすでに、ロックされていないiPhoneが選択可能になっている。Appleは2010年、カナダでロックされていないiPhone 4を販売開始しており、その前には英国のユーザーにも同様の製品を提供開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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