日本マイクロソフト(日本MS)と野村総合研究所(NRI)は6月8日、企業の事業継続性の向上を目指して仮想デスクトップソリューションを共同で提供すると発表した。日本MSの仮想デスクトップ製品に、NRIのコンサルティングサービスなどを組み合わせて7月1日から提供する。
Windows Server 2008 R2 SP1、Hyper-V、System Centerをベースにした日本MSの仮想デスクトップ製品を、NRIが実施する「セキュアデスクトップサービス」と組み合わせて提供する。セキュアデスクトップサービスは、仮想デスクトップとシンクライアントを組み合わせたサービスで、企業のセキュリティとコンプライアンスを向上させ、PCのTCOを削減するという。
運用管理機能では、NRIのノウハウと実績をもとに、自動化された運用管理環境を提供。事業継続計画(BCP)の新規規定や改訂を含め、企業にとって最適なデスクトップ環境の配置や運用についてのコンサルティングも提供する。
災害発生時などにオフィス以外の場所で勤務する社員でも、オフィスに在席しているのと同等の機能と安全な環境を維持しながら、情報システムを利用して業務を継続できるようになる。情報システムの一部を仮想化することで、サーバやPCの台数を減らすことができ、電力消費量の削減が可能としている。
NRIは6月下旬から社内の3000台に順次導入していき、実際に利用することで得られる知識や経験を、ユーザー企業への販売や提案に活用していくとしている。NRIは2012年3月期に3億円、2014年3月期に10億円の売り上げを目標としている。
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