Jobs氏はさらに、設計計画では敷地総面積の80%を6000本の木で覆う予定だと明らかにした。HPが数十年前に購入する以前、この土地のほとんどがアプリコット果樹園だったことを踏まえ、アプリコットの木も植樹されるという。また、大半の駐車場は地下に設置されるとのことだ。加えて、エネルギーセンターを敷地内に設けて主な電力供給源とし、通常の送電網はバックアップとして利用する。さらにプレゼンテーション用の講堂および研究開発センターも設置される。
建設予定地の現状について、駐車場が土地の大部分を占め、緑地の割合は20%にとどまっているとJobs氏は語った。新社屋建設により、緑地の面積は350%アップし、視覚に入る駐車場スペースは90%減少し、敷地に建物が占める割合は30%減少すると、同氏は計画のメリットを説明した。
市議会議員はAppleの計画を称賛し、歓迎の意向を示した。しかし、ある議員から出た、この建設プロジェクトがクパチーノ市にもたらす恩恵に関する質問に対し、Jobs氏はAppleが同市における最大の納税者であり、近隣のマウンテンビューにAppleが業務を移管しなければならなくなったらこの納税分を喪失することになると応じた。続けて、同じ議員がAppleは同市に無料Wi-Fiを提供する可能性はあるのかという質問をしたが、Jobs氏、そして傍聴者の多くはこの発言をジョークとして受けとめた。
Appleは2012年にもこのプロジェクトを着工し、2015年には新社屋での業務を開始したいとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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