UPDATE Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、従業員の急増に対応するため、カリフォルニア州クパチーノに新社屋建設を計画している。同氏の説明によれば、1つの大きな「宇宙船」状の建物が、敷地を占有する形になるようだ。
Jobs氏は米国時間6月7日、新社屋の建設計画を説明するため、クパチーノ市議会に出席した(この記事の最後に、答弁の模様を収めた動画を掲載した)。新社屋は、Infinite Loop Driveにある現社屋に取って代わるわけではなく、増設となる。現在の社屋で収容可能な人員は約2800人だが、Appleは同地区に1万2000人の従業員を抱えているとJobs氏は説明した。
Jobs氏は市議会で「Appleはめきめきと成長している」と発言し、「新社屋を建設する必要があることは明白だ」と主張した。
AppleはPruneridge Avenue周辺で、2006年に購入した50エーカー(約20万平方メートル)の土地に隣接する98エーカー(40万平方メートル弱)を、2010年にHewlett-Packard(HP)から購入した。Appleは土地の取得金額を明らかにしていないが、AllThingsDでは不動産業界の専門家の話として、3億ドル以上はかかったのではないかと報じている。
この2回にわたって取得した敷地を合わせ、Appleは1万2000人が勤務可能な、巨大な4階建ての円形社屋を建設する計画だと、Jobs氏は説明した。
「1万2000人が1つの建物で働くというのは、考えてみると奇妙な感じだ」とJobs氏は市議会で述べた。「これまで多くのビルが集まったオフィスパークも見てきたが、そういう作りはすぐに飽きがくるものだ。われわれはそれよりも何か良い方策をとりたい」
完成予想図を市議会で提示しながら「地上に降りた宇宙船のような形だ」とJobs氏はそのユニークなデザインに関して語った。
Jobs氏は建物の形状について「この建物では平面ガラスは使用されず、すべては曲面となる」と述べたうえで、世界中に斬新なスタイルの「Apple Store」を建設してきた同社の経験を引き合いに出し、こう語った。「大きなガラスを使った建築については、われわれにはノウハウがある」
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