ソニーは6月8日、レンズ交換式一眼カメラ「α NEX」シリーズに、「NEX-C3」を追加した。現行モデル「NEX-3」に比べ小型化したほか、有効画素数を1420万画素から1620万画素へと高画素化している。発売は6月24日。店頭想定価格はE18-55mm F3.5-5.6 OSSとE16mm F2.8のダブルレンズキットが8万円前後、E18-55mm F3.5-5.6 OSSのズームレンズキットが7万円前後になる。ボディ単体での販売はしない。
NEX-C3は、2010年に発表されたNEX-3のミラーレス構造を受け継いだマイクロ一眼カメラだ。撮像素子にはAPS-Cサイズの有効画素約1620万画素の「Exmor(エクスモア)」CMOSセンサを搭載。画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」とあわせて使用することで、低ノイズで暗所に強い高精細画像が撮影できるとしている。
従来、一体化させていたカードスロットと電池室を独立させ薄型化したほか、液晶チルト機構や基板の小型化、レイアウトの最適化などにより、NEX-3から横幅で約8mm、高さで約2mm、重量で約14gの小型化を実現したとしている。
インターフェースには「くっきり」「ぼかす」など、カメラ用語ではなく普通の言葉で画像の設定を促す「マイフォトスタイル」を採用。背景ぼかし、明るさ、色あい、鮮やかさといった各種設定ができるほか、美肌効果、セルフタイマーに加えピクチャーエフェクトの設定が可能だ。
ピクチャーエフェクトは7種類、全11項目のエフェクトを選び撮影ができるという機能だ。特定の色以外をモノクロで撮影する「パードカラー(レッド/イエロー/ブルー/グリーン)」や、トイカメラ風の撮影ができる「トイカメラ」、「ポスタリゼーション」などのエフェクトをそろえる。撮影前からライブビュー画面で仕上がりの確認が可能。静止画のほか動画の撮影もできる。
現行機同様、短冊形の画像を瞬時につなぎ合わせるスイングパノラマ、3Dスイングパノラマ撮影ができるほか、3枚連写したブラケット画像を1枚の画像にする「オートHDR」、高速連写した6枚の画像を重ねあわせることで手ぶれやノイズを低減する「手持ち夜景」といった撮影に対応する。
ボディサイズは高さ60mm×幅109.6mm×奥行き33(最薄部25.9)mmで、重量は225g(本体のみ)。手ぶれ補正はレンズ側のみとなり、本体には搭載されていない。電源は現行機同様のリチャージャブルバッテリパック「NP-FW50」を使用しているが、撮影可能枚数は約20%増の約400枚へとスタミナ強化が図られたとしている。
記録メディアはメモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ、SD/SDHC/SDXCカード。1280×720ピクセルでMP4形式の動画も撮影できる。本体、バッテリのほか、フラッシュ、フラッシュ用ケース、ショルダーストラップ、画像管理ソフトなどが同梱される。
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