[レビュー]カメラ任せで高画質撮影--ソニーのミラーレス一眼「α NEX-5」

三井公一(サスラウ)2010年07月12日 11時33分
ソニー
内容:ソニーからついに登場したレンズ交換式デジタルカメラ「α NEX」。コンパクトカメラを見紛うほどの薄型ボディと、一眼レフカメラ並みの背景ぼかし技術を持つ、新領域カメラの撮影性能とは?

「小型軽量」を強烈にアピールするソニーのミラーレス一眼

 デジタルカメラ業界のトレンドは今「ミラーレス一眼」だ。高い精度と工作技術、そして高コストとなるクイックリターンミラーとペンタプリズムを廃した、レンズ交換式デジタル一眼カメラのことだ。オリンパスとパナソニックがこの分野で先行し、従来のデジタル一眼レフのシェアを確実に奪っている。何よりも軽く小さいボディとレンズは女性や初心者を中心に受け入れられている。

  • 「NEX-5」と「E18-55mm F3.5-5.6」OSS

 この分野への参入が噂されていたソニーは、米カリフォルニアで2月に開催された写真関連のトレードショー「PMA 2010」でモックアップを参考展示。その後横浜で開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+」でもモックアップを展示し、6月に「α NEX」として製品発表した。

 NEX-5はミラーレス一眼の特長「小型軽量」を強烈にアピールするカメラだ。レンズを装着しないボディ部分のみだと高さ58.8mm×幅110.8mm×奥行き38.2mm(突起物含まず)となり、「え?これは本当にカメラなの?」と思ってしまうほどのコンパクトさだ。レンズを装着した場合はレンズにボディが付いているような印象さえ受ける。ただ、本体には大きく握りやすいグリップを備えるので、小型軽量ながらホールド感は抜群だ。シャッターボタンへの指かかりもよく、各ソフトキーやコントロールホイールへのアクセスも問題ない。

  • 「NEX-5」と「E16mm F2.8」

 驚きなのはこの薄いボディにチルト可動型の3.0インチワイドディスプレイを搭載している点だ。一見ボディにディスプレイが埋め込まれているように見えるが、上方向に約80度、下方向に約45度もチルトが可能なのだ。ライブビューを確認しながら手を伸ばしてのノーファインダー風撮影や、子どもやペットの目線でのローアングル撮影を容易にしている。解像度も約92.1万ドットとなっており、撮影したカットの確認も行いやすい。ボディの質感は非常に高く、久々にソニーらしい製品だと感じた。

  • E18-55mm F3.5-5.6 OSS と E16mm F2.8。アルミニウム外装で質感は高い

  • チルト可動式液晶モニタは様々なスタイルでの撮影を可能にする

  • 明るく大きいディスプレイ。指先でタッチしたくなるがタッチパネルではない

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