--そう考えると、Wii Uは拡張現実感を提供しており、1つのスクリーンが別のスクリーンと、見たことのない方法でやり取りしている、というように思えます。
宮本氏:世界中の優秀なゲームデザイナーが、Wii Uについてあなたと同じような見方をしてくれて、その利用方法を考えてくれるのをとても楽しみにしています。
--Appleが「iPad」でしていることと比べて、Wii Uをどのように見ていますか。
宮本氏:正直に言うと、わたしはAppleの現時点での計画をすべて把握しているわけではないので、何とも言いにくいところがあります。考えてみると、任天堂はテレビゲームの分野を見ていて、どうすれば一番魅力的で楽しいテレビゲーム体験を生み出せるかを考えていると思います。そこで、その枠組みの中で、リビングルームに新しく楽しいエンターテインメントを作り出すには、Wii Uをどう使えばよいのかという話になります。われわれは、厳密にエンターテインメントの観点から見ています。Appleがクラウドコンピューティングなどの観点から話をしていることを考えれば、Appleと任天堂は、2つの異なる領域を見ているのにすぎないと言えるでしょう。
--このデバイスは、家の外でも使えるようになるのでしょうか。それともリビングルームの中だけでしょうか。
宮本氏:良い質問です。家の外というのは明らかに難しいと思いますが、人々は「寝室に持って行って、ベッドの上でゲームをすることはできるか」と質問するようになるでしょう。システムからどのぐらい遠くまで持っていけるかという技術的な可能性はともかくとして、わたしが考えているのは、このデバイスが、いつでもリビングルームで使えるようにクレードルに載せてあって、リビングルーム内のシステムと常にやり取りするものだということです。そのシステムはテレビと接続されています。つまりこのデバイスは、リビングルームになければシステムとやり取りしづらくなると思います。
--では、リビングルームの外は「ニンテンドー3DS」が引き継ぐわけですね。
宮本氏:そうです。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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