Appleの「iBooks」アプリケーションに対する新しいアップデートが公開された。ブックの内容を読み上げるナレーション機能が追加されたほか、読み上げられている文字をハイライト表示する機能や、自動的にページをめくる機能も含まれている。
ソフトウェアアップデートの一環として米国時間6月7日に公開されたこの機能は、児童書をターゲットにしている。Appleは7日、児童書に関する記述と複数のタイトルを「iBookstore」から削除したが、その前の時点では約44種類の児童書が公開されていた。
米CNETは新機能に対応した2冊のブックを削除される前にダウンロードしてみたが、ナレーション機能は働かなかった。このことは、新機能がまだ一般公開できる段階に達していない可能性を示唆している。この件に関してAppleにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
第2世代「Kindle」デバイスにはコンピュータによるテキスト読み上げ機能が搭載されているが、Amazonが特定のタイトルについて同機能を有効/無効にできる機能を事前に出版社に提供しなかったことはよく知られている。iBooksの新機能でナレーションを行うのは人間だ。これは、電子書籍と音声トラックを組み合わせたサードパーティー製書籍読み上げアプリケーションによく似ており、動画および音声クリップが埋め込まれた、いわゆる「エンハンスト」タイトルとは異なる。
今回のアップデートでは、テキスト読み上げ機能のほか、エンハンストブックが音声と動画の再生を自動的に開始できるようにする修正も追加されている。またAppleによると、容量の大きいブックを開くときの「応答性が向上」したほか、ページが2回表示されてしまうバグも修正されたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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