富士通は6月6日、プライベートクラウド統合製品「Cloud Ready Blocks」の販売を同日より開始すると発表した。7月中旬より提供が開始される。
Cloud Ready Blocksは、ユーザーへのヒアリングをもとに事前検証済みの組み合わせの中から最適な構成を選択し、必要なハードウェアやソフトウェアをセットアップして提供するもの。プライベートクラウドに必要な機能があらかじめ設定されているため、機器搬入から稼働までの期間をこれまでの数週間から数日間に短縮できるという。また、ユーザーのシステム規模に合わせ、少ない台数から導入できるラックタイプ、大規模な仮想統合システムで豊富な実績のあるブレードタイプの2種類を用意している。
富士通ではこれまでプライベートクラウド対応ソフトウェアの提供や、自社内でプライベートクラウドを実践した「沼津ソフトウェア開発クラウドセンター」の開設などを通じて、プライベートクラウドの構築と運用に関するノウハウを蓄積してきたという。同製品はそのノウハウに基づいて設計されており、導入ユーザーはプライベートクラウドを安心して利用できるとしている。なお、技術面では、富士通のパブリック型クラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」と共通化されており、ユーザーの操作画面も同等のものになっているという。
Cloud Ready Blocksの価格は、ブレードタイプ(Type B)が2900万円より。ラックタイプ(Type R)が1400万円より。製品には、ハードウェアとしてラック、業務サーバ、管理サーバ、ストレージ、ネットワーク機器が、ソフトウェアとして「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」「ETERNUS SF Storage Cruiser」、仮想化プラットフォームとして「vSphere 4.1」もしくは「Hyper-V 2.0」が含まれる。
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