富士通とオラクル、「SPARC64 VII+」でサーバを強化--コア性能20%増

 富士通と米Oracle(オラクル)は4月12日、新プロセッサ「SPARC64 VII+」を搭載するUnixサーバ「SPARC Enterprise M3000」の販売を開始した。

 新プロセッサであるSPARC64 VII+のクロック周波数は2.86GHzとなり、CPUのコア単体性能は従来製品の「SPARC64 VII」より最大20%向上しているという。加えて、新たに内蔵SSDの搭載をサポートし、「Oracle Database 11g Release 2」の高速化機能である「Oracle Database Smart Flash Cache機能」と組み合わせることで、I/O性能が大幅に向上するとしている。なお、メモリは最大64Gバイト、内蔵ディスクは最大2.4テラバイトまで拡張が可能だ。

 両社では、SPARC Enterprise M3000を「Oracle Solaris」と組み合わせることにより、優れたセキュリティと仮想化機能、富士通やオラクルのものを含むさまざまなアプリケーションでの最適な性能を提供できるとしている。加えて、電源、ファン、HDDの冗長化、活性交換やOracle SolarisのZFS機能、予測的セルフヒーリング機能などによるミッションクリティカルレベルの高信頼性も享受できるという。

 OSは、最新版のOracle Solaris 10のほか、「Oracle Solaris Legacy Containers」を利用することで旧バージョンのOracle Solaris 8/9を動作させることも可能。これにより、旧環境からのスムーズなシステム移行、サーバ集約が実現できるという。また、他社同等製品に比べ、消費電力とCO2排出量が最大37%低減され、環境負荷を最小化できるとしている。

 SPARC Enterprise M3000の税別価格は、標準構成の169万5000円より。

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