Microsoftは米国時間6月1日、D: All Things Digital(D9)カンファレンスで次世代「Windows」の新しい外観および機能の早期デモを披露した。
Windows担当プレジデントのSteven Sinofsky氏はまた、同カンファレンスで壇上に上がる前に、All Things Dブログで早期プレビューを披露している。同OSは現在、「Windows 8」と呼ばれているが、それは単なるコードネームである。
Sinofsky氏はD9のホストを務めるWalt Mossberg氏との壇上インタビューで、「われわれがWindows 8で試したのは、ユーザーがPCを使う方法を見直すことだった」と述べた。
最初に目につく変更点はスタートメニューだ。画像を見ると分かるように、スタートメニューには大幅な変更が施され、「Windows Phone 7」に非常によく似たものになった。ほかの変更点はというと、Windows 8のシステム要件は、PCが「Windows 7」の実行に必要な要件と同程度になる予定だ。2011年に入ってから発表されたように、Windows 8はIntelおよびAMDのプロセッサとARMチップ上で動作する。開発プラットフォームはHTML5とJavascriptをベースにしている。タッチ(タブレット)インターフェース向けに開発されたアプリケーションも、マウスとキーボードで操作することが可能だ。タブレット上でのタイピング用に、分割型の仮想キーボードも選択肢として用意されている。
Sinofsky氏によると、Windows 8はノートPCとデスクトップ、およびタブレットで動作し、Windows 7で動くものは全てWindows 8でも機能するという。既存のデスクトップアプリケーションを使用するとき、Windows 8のインターフェースはWindows 7に酷似したデスクトップに変わる。
Windows 8へのログインは、下から上にスワイプするだけで完了し、アプリケーションはタイルの一覧から起動することができる。スタートアップメニューのタイルには、「Microsoft Store」へのダイレクトリンクも含まれる。これは、Microsoftが「Mac App Store」のような独自のオンラインアプリケーションストアを用意することを示唆している。
「Internet Explorer 10」はWindows 8を使用するタブレットのタッチインターフェースを活用できるように再設計されたが、「Office」生産性アプリケーションスイートでは同インターフェース向けの変更は一切追加されていない。
Sinofsky氏はWindows 8の発売時期について、Windowsを「2~3年ごとに刷新するのはいいこと」だが、2011年秋にリリースされることはない、と聴衆に話した。Windows 8は2012年の発売が見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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