サムスンとAppleの間で繰り広げられている訴訟問題が、興味深い展開を見せている。サムスンの法務担当チームがAppleに対し、「iPhone」および「iPad」の次世代版を提示するよう求めた。Appleが2011年4月にサムスンに対して起こした特許侵害訴訟と同様の問題で、サムスンの将来の製品が訴えられないようにするためだという。
サムスンは米国時間5月27日にサンノゼ連邦地方裁判所に提出した申し立てで、iPhoneおよびiPadの「正式な製品版」のサンプルを製品の小売パッケージとともに提示するよう、Appleに裁判所命令を発行することを求めている。This Is My Nextが発見した。これらの製品はまだ正式に発表されていないが、書類の中では「iPhone 4S」「iPhone 5」「iPad 3」「第3世代iPad」と書かれている。
1週間前には、Appleがタブレット「GALAXY Tab 10.1」「GALAXY Tab 8.9」「GALAXY S II」「Droid Charge」「Infuse 4G」など、未発売製品を含む複数機種の正式な製品サンプルを提示するよう訴状を提出していた。これらの製品が、「Nexus S」「Captivate」「Continuum」「Mesmerize」など、Appleがすでに知的財産侵害を訴えているサムスン製品と同様の侵害をしていないかを確認するためである。
This Is My NextのNilay Patel氏によると、Appleによるサムスン製品の確認と同様、提出された製品の調査は訴訟を担当するサムスンの弁護団だけで行う予定で、サムスンの製品チームがデバイスを見る予定はないという。
サムスンは、2011年6月17日までにサンプルを提出するようAppleに求めるべく、裁判所命令の発行を要求している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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