自社小売店Apple Storeを先週末にハードウェア面でアップデートしたAppleは米国時間5月23日、「iOS」向け小売りアプリケーションのアップデート版を公開した。このアップデート版では、実際に同小売店内にいるユーザーを対象とするインタラクティブ機能が追加されている。
今回のアップデートにより、ユーザーは、Apple Store内にいるとき、同アプリケーションを起動してスタッフを呼ぶことが可能になっている。これは、同社が今週末に「Smart Signs」を使って導入したとの同じシステムで、ユーザーが手助けを必要としていることがApple Storeスタッフに通知される。しかし、この取り組みと異なり、ユーザーは、指定された場所まで歩いて行ってスタッフを見つける必要がある。
このアプリケーションは、製品に関する情報のほか、「Genius Bar」の利用可能状況を待ち時間とともに表示することもできる。また、特定のApple Storeで開催中のワークショップやイベントのスケジュール情報も提供する。
アプリケーション内で位置情報を利用して小売店舗で独自情報を提供することは、Appleにとって新たな挑戦ではない。同社は、「iPhone」が登場したばかりの頃、Starbucksと提携し、iTunesアプリケーションの一部として同様の機能を発表したことがある。そのコラボレーションで実現した機能を利用すると、特定のStarbucks店舗にいるiPhoneおよび「iPod touch」ユーザーは店内で流れている曲に関する情報を入手したり、それらの曲をiTunesから購入したりすることができた。
Appleは先週末、Smart Signsを導入して同社小売店を刷新した。Smart Signsは、iPad 2をケースに収めて同社製品(「iPad 2」を含む)の隣に設置したもので、インタラクティブな案内板として利用が可能となっている。Smart Signsは、価格情報を表示するほか、iPhoneのような製品向けのワイヤレスプラン料金見積もりなど、特定の製品に特化したツールも提供する。また、手助けが必要なときにスタッフを呼ぶための機能も搭載している。
同アプリケーションは、Apple Storeに関連した修正に加え、「Mac」購入時に十分なカスタマイズを可能にするための機能も追加されている。この機能はかねてより、Appleのウェブサイトで提供されていた。しかし、同アプリケーションでは、ユーザーが何らかのハードウェア部品をアップグレードしたいと思ってもできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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