MS、複合イベント処理機能のAzureサービス「Austin」を開発中

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 末岡洋子2011年05月20日 15時54分
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 Microsoftはこのところ「SQL Server」の一部の機能をクラウドに移し、サービスとして提供する作業を進めている。

 先に発表された(がまだ提供は開始していない)「SQL Azure Reporting Services」に加えて、SQL Azureサービスラインに新たに加わったのは、複合イベント処理「StreamInsight」だ。Microsoftのブログ記事によると、この機能のクラウドバージョンは、「Austin」という開発コードを持つという。

 Microsoftの説明によると、複合イベント処理とは、「大量のストリーミングデータからリアルタイムで洞察を得られる」機能という。「既存のデータセットの分析と洞察により、将来の意思決定に役立てることができる」ビジネスインテリジェンス(BI)と関係はあるが、種類が異なるという。

 Microsoftは米国時間5月16日から19日まで、アトランタで開催したTechEd 2011で、Austinの提供計画を明らかにしている。それによると、現在、限定的なコミュニティテクノロジープレビュー(CTP)としてリリースされており、2011年の後半にSQL Azure Labsで一般のCTPとして公開される予定だという。

 MicrosoftでAzureおよびミドルウェアを担当するゼネラルマネージャのZane Adam氏は5月15日付けのブログで、StreamInsightを「Windows Azure」プラットフォーム上でホスティングすることで、顧客とパートナー企業は「イベントの分析がクラウドで処理されるイベント主導型のアプリケーションを構築できるようになる」と説明している。

 Austinがフィットするシナリオとして、Microsoftは以下を挙げている。

  • 製造アプリケーションからのデータ収集(例:工場にある携帯端末やセンサーからのリアルタイムイベント)
  • 金融取引アプリケーション(例:現在の市場状況の短期機会でモニタリングしたり、価値算出する)
  • ウェブ分析(例:クリックストリームの即座のパターン検出とターゲット広告へのレスポンス)
  • 「スマートグリッド」管理(例:電力グリッドなどユーティリティのインフラ管理。エネルギーの変化に即座に対応し、サービス障害などを回避したり最小限に押さえる)

 MicrosoftはAustinを、複合イベント処理機能をオンプレミスで実装することなく利用できるものと位置づけている。だが、「最も重要なことは、地球上のどこからでもイベントを収集できることだ。データはクラウドに送られるため、増加傾向にあるイベントの種類からトレンドを導き出すことができる」という。

 SQL Azureが関連したニュースとしてはこのほか、SQL Azureのサービスアップデートのリリースがある。最新のサービスアップデートには以下のような特徴が含まれる。

  • SQL Azure Management Rest API--SQL Azureサーバを管理するウェブAPI
  • 単一契約で複数のサーバ設定が可能に--複数のSQL Azureサーバを作成できる
  • JDBC Driver--SQL ServerとSQL AzureにアクセスできるJavaアプリケーション向けのドライバのアップデート版
  • DAC Framework 1.1--データベースの実装とSQL Azureのインプレースアップグレードを容易にする技術

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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