Appleの「MacBook Air」が、処理性能を飛躍的に向上するとともに、同社最速の入出力技術を近いうちに搭載するかもしれない。
DigiTimesの報道によると、AppleはIntelの「Sandy Bridge」プロセッサと「Thunderbolt」を搭載する11.6インチと13.3インチMacBook Airの製造を進めているという。Thunderboltは現在、「MacBook Pro」や「iMac」に採用されているI/O技術。同記事によると、これらのMacBook Air新モデルは2011年6月または7月に出荷予定だという。
Thunderboltは、IntelとAppleが共同開発したI/O技術で、USB 3.0をはるかにしのぐ高速な転送速度が特長だ。USB 3.0は、PCには搭載され始めているが、Macには装備されていない。Thunderboltは、コンピューティング業界全体における採用状況という観点からはまだ新しい技術で、現在Thunderboltポートを装備するのは、Appleのコンピュータだけである。他のメーカーも2012年には、Thunderboltの採用を進める見込みである。
Sandy Bridgeについては、そのさらなる処理速度の向上が、MacBook Airのコンピューティング能力に大きな影響を与えるかもしれない。MacBook Airの2モデルは現在、Intelの前世代チップである「Core 2 Duo」を搭載するものが最高機種となっている。Sandy Bridgeは、Intelの第2世代「Core」プロセッサファミリで、処理性能とグラフックス機能の両方が改善されている。サムスンの「9」シリーズノートPCなどのウルトラポータブル製品には、これらのチップが2011年3月から搭載されている。
MacBook Airの密集した筐体の中にThunderboltのコントローラを搭載する余地があるのかという疑問は未だ残っているものの、Sandy Bridgeのチップがもたらすグラフィックス性能の向上から考えて、AppleはIntelの統合グラフィックスを使う代わりに「NVIDIA GeForce 320M」GPUを取り外し、スペースを設けるのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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