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「Chrome OS」か「Android」か--グーグルが進める2つの異なるアプローチ - (page 2)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年05月16日 07時30分
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 Chrome OSにとって、クラウドは単に「重要」というものではない。クラウドがほぼ「すべて」だ。PDFファイルの閲覧、音楽の再生、動画の視聴などにローカルファイルを使うことはできるが、そうした機能はエクスペリエンスの中心と言うよりも必要悪に近い。Googleは、カメラをUSBポートに接続すれば、写真をすぐに「Picasa Web Albums」に転送できるようにしている。

Acerの「Chromebook」。Googleの考えるネットブックだ。 Acerの「Chromebook」。Googleの考えるネットブックだ。
提供:Acer

 Chrome担当シニアバイスプレジデントのSundar Pichai氏は、AndroidとChrome OSは「異なった、独自のコンピューティングエクスペリエンス」を提供すると主張する。

 Pichai氏は「全く異なるモデルだ」と述べ、プレス向けの質疑応答に参加している記者が全員スマートフォンとノートPCの両方を持っていることを指摘した。「ユーザーと開発者の両方にその選択肢を提供したい」(Pichai氏)

 Pichai氏の意見は的を射ている。手の込んだグラフィック向けのブラウザの非常に難関なメカニズムを扱うには、スマートフォンの処理能力では十分ではない。それに、スマートフォンの小さなタッチスクリーンでは、ウェブサイトやウェブアプリケーションがうまく機能しないことが多い。つまり、ネイティブアプリケーションには大きな役割がある。

 しかし、簡単に言ってしまえば、Googleは異なる環境には異なるツールを提供しているということだ。AndroidとChrome OSは、同じハードウェアの世界を目指している。

 「Google TV」を考えてみよう。「Atom」プロセッサと、巨大なスクリーン、信頼性の高い家庭用ブロードバンド接続があるなら、Chrome OSを搭載してはどうか。また、タブレットに最適なOSは何だろうか。ハードウェアパートナーなら、Googleの優先事項のうちどれを選ぶべきだろうか。

 もう1つの複雑な点はアプリケーションストアだ。Android用ゲームを「Android Market」で購入したユーザーは、「Chrome Web Store」でも再度購入する必要があるのだろうか。「Angry Birds」は両方で売られており、ほかのアプリもこの分断を乗り越えるとみていいだろう。

 最後に、開発者の問題がある。Googleは、互換性のない2つの独立したエコシステムに対して普及活動をしなければならない。開発ツールもそれぞれのために作る必要がある。

 とはいえ、全体としてみると、これほど異なった2つのアイデアを同時に考えられる企業があるとすれば、Googleしかない。同社はプログラマーを必要としているし、Google I/Oの盛況ぶりから考えてプログラマーの多くもGoogleを必要としている。そしてChrome OSとAndroidの運命がどんなものであろうとも、プログラマーは両方のOSのために開発を行うだろう。

 なぜなら、今やウェブプログラミングはChrome OSとは関係なく強い影響力を持っており、モバイルアプリケーションはAndroidとは関係なく強い影響力を持っているからだ。いずれの手法も今後数年で成長するだろう。両方をサポートすることでGoogleの優先事項やメッセージが不明確になるとしても、一方が他方を排除することはない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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