UPDATE サンフランシスコ発--Googleは米国時間5月11日、同社の開発者向けカンファレンスGoogle I/Oの2日目の冒頭で「Google Chrome OS」の大幅な改良について発表した。これにより同OSは正式版完成に向けて大きく前進した。
サムスンとAcerは6月15日に米国でChrome OS搭載ノートパソコンを発売する予定だが、これらの製品に搭載されるChrome OSはオフラインでも動作し、ウェブアプリケーションハンドラなどのファイル管理機能もサポートする予定だ。さらに開発者は、「Chrome Web Store」上のアプリケーションに対してユーザーに課金できるほか、アプリ内課金機能も実装可能になる。
GoogleでChrome担当シニアバイスプレジデントを務めるSundar Pichai氏は、Chrome OSでオフライン機能を復活させると述べた。Chrome OSのオフラインモードでは、インターネットに接続せずに「Google Docs」「Google Calendar」「Gmail」にアクセスできる。「Google Chrome」ブラウザでは以前、「Google Gears」プラグインを使うことでオフライン利用が可能だったが、その後Googleはこのプロジェクトを段階的に廃止していた。オフライン機能は、飛行機に搭乗している時など、Wi-Fiや3G接続が難しかったり利用できなかったりする場合でもコンピュータを使い続けたいと考えるユーザーを引きつけるうえで、大いに役立つだろう。
このほか、Chrome OSの新展開として、ファイルマネージャも新機能として発表された。これは同OSが2010年冬にノートPC「Cr-48」に搭載されて初めて登場した際にとりわけ目についた、ローカルファイルをブラウズする手段がないという問題に対処するものだ。ファイルマネージャは、新しいウインドウをタブで開くというChrome OSのスタイルに従っているが、別ウインドウで開いたり、タブを「切り離し」て新規にウインドウを立ち上げたりすることも可能だ。
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