Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、「Bing」がResearch In Motion(RIM)のすべての携帯端末においてデフォルト検索エンジンとなり、Microsoftは「BlackBerry」向けのBingアプリケーションを開発する予定であると発表した。
Ballmer氏は米国時間5月3日、フロリダ州オーランドでRIMが開催の「BlackBerry World」カンファレンスで登壇し、この新しい提携関係を発表するとともに、「複数の企業が協力し、密接に連携できる場合に創造される価値」を強調した。また同氏は、BlackBerryサービスをMicrosoftの「Office 365」クラウドアプリケーションプラットフォームと連携させるという2011年3月の発表にも言及した。
Ballmer氏はカンファレンスの聴衆に対し、「われわれのクラウドサービスと並行してBlackBerryに独自に投資し、企業顧客環境に価値を提供する」と述べた。
今回の新しい合意に基づき、Microsoftの検索エンジンBingは、BlackBerryスマートフォンおよびタブレットにおける検索および地図サービスの推奨パートナーとなる予定である。また、RIMの新しい端末ではデフォルトのツールとなり、RIMの「App World」ストアにおいて推奨される予定である。
Ballmer氏はこの提携を「拡張されたプラットフォーム」と呼び、クリスマスのホリデーシーズンまでに、BingはBlackBerryプラットフォームにOSレベルで統合される予定であると聴衆らに述べた。
同氏は、「アプリケーションレベルを超えたコアコンポーネントになるだろう」と述べた。「開発者らはこれを利用して、一般ユーザーおよび企業顧客向けの独自のエクスペリエンスを構築できるようになる」(Ballmer氏)
Bingの各種ツールは、BlackBerryハードウェアにアクセスできるようになると同氏は付け加えた。例えば、マルチモーダル検索のために端末のカメラやマイクを使用することができるようになる予定だ。
今回の提携はMicrosoftの検索戦略の一環であるとBallmer氏は述べた。その戦略では、携帯端末を情報へのリアルタイムアクセスが可能なセンサであるととらえ、モバイル分野を検索、コマース、ソーシャル、およびロケーションを中心とする各種サービスが集約される場所であるとみなしている。
Ballmer氏は、「ウェブ上のトピックに基づくグラフを、ソーシャルグラフや地理空間グラフに組み合わせている」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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