2011年の夏は、首都圏を中心にさらなる節電が求められている。場合によっては計画停電を実施する可能性もあるとされており、節電対策を心がけたい。そこで、USBバッテリの活用をはじめ、オフィスや自宅におけるPCの節電方法を考えてみたい。
USBバッテリは、今まで持ち歩いている機器の充電切れをサポートするために使用されてきたが、大容量の蓄電能力を生かせば、非常用の電源確保や電力シフトにも活用できそうだ。
たとえば、これまで日中に行っていた携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラの充電を、深夜に充電しておいたUSBバッテリを使って行えば、電力利用の時間帯をシフトすることができる。
実際、充電にかかる電力も単体では小さいが、まとめると無視できない量になる。USB充電の機器では比較的大型なのがiPad。5Vの電圧が1A以上必要で、測定してみたところ、充電器全体の消費電力は約10Wだった。1台なら大した電力ではないが、iPadを使っているユーザー全体で考えれば大きな規模の電力となってくるだろう。
また、iPadだけではなく、iPhoneや一般的な携帯電話、ポータブル音楽プレーヤーなども充電時に電力を消費する。これらも充電時には2~5W程度の電力を消費する。
そこで、電力需要の少ない時間帯に充電したUSBバッテリを使えば、ピーク時の電力をシフトすることが可能になる。
普段コンセントから直接充電する際は使っている電力量をあまり意識しないかもしれない。しかし、限られた量のUSBバッテリを使うことで、電気容量への意識が生まれる。電気を使う量を意識することで無駄使いを減らしていけるのではないだろうか。
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