機内で買えちゃう1万円ケータイの中身とは--中国トンデモケータイ図鑑 - (page 3)

意外と上品なデザイン&カラー

  • E300本体。上品さが漂う

 E300の本体は黒をベースにゴールドラインを入れたなかなか上品な色使いをしている。しかも前面は全体を透明なパーツで覆う一方、背面は艶消しの黒と落ち着いた雰囲気でまとめている。ボタン類もゴールドで、この2色のツートンカラーを見るとE300が高級品に思えてこないだろうか。手に持ってみると重量はとても軽く本体がプラスチック製であることがばれてしまうものの、安っぽさはあまり感じられない。

 またスライド式の本体を引き出すと10キー部分にはアラビア文字の入力記号も印刷されている。なるほど、この上品な色合いはヨーロッパ人よりもむしろ中東方面から来た旅客向けのものなのかもしれない。そもそも機内で安いケータイを売るだけだったら前述したようにどこかの事業者のプリペイドケータイを用意すればいいわけだ。免税品として機内で売る以上、お土産にもなるようなケータイでなくては買ってくれないのだろう。

 そして背面には一切の文字の印刷はなく、これまたスッキリしている。特にカメラの周りにはやかましい画素数も書いておらず、このデザインを見るとここがカメラになっているとは気がつかないかもしれない。なお逆に言えばカメラの画素数が不明であり、パッケージにもマニュアルにも一切説明がない。電源を入れてみるとVGA画質であることがわかるのだが、この程度の画素数ならあえてカメラ周りに表記する必要はないのだろう。

 ではSIMカードを2枚入れてさっそく使ってみることにしよう。電池カバーをはずして内部を見ると、ラベルの印刷あたりが若干手抜きっぽいようでやはりどことなくトンデモケータイと同じ匂いが感じられる。そしてバッテリを見てみると、やっぱりおまえはトンデモだったな!電池容量が記載されていないのだ。うーんこれってEUで売るのに特に問題ないのかな?ウソはいかんが、せめて控えめに500mAhとか書いてもいいんじゃないのだろうか。

  • 10キーを出すと、数字部分にはアラビア文字の記号がある

  • 背面は何もなくシンプル

  • デュアルSIMカードに対応。電池には容量が書いてない

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