Googleは独自のデジタル音楽サービスを開始するよりも、既存サービスの「Spotify」などと提携することで「Google Music」を実現させるべきかどうかを検討している。
交渉に詳しい情報筋によると、まだ合意には至っていないものの、Googleは数週間前からSpotifyとの協議に入っていることをレコード会社各社に伝えたという。Spotifyは欧州のストリーミング音楽サービスだが、米国でのサービス開始も視野に入れている。
この情報筋が米CNETに語ったところによると、Googleはクラウド音楽サービスへのライセンシング契約で4大レーベルとの合意に至らなかったが、それと時を同じくしてGoogleとSpotifyの交渉が始まったという。Googleはもともと2010年末までに新しい音楽サービスを開始したいと望んでいたが、その時期は2011年3月にずれこみ、現在ではいつ開始できるのか分からない状態となっている。
Googleはこの件に関するコメントを拒否した。しかしSpotifyはGoogle Musicへの協力に関して両社が協議していることを否定している。Spotifyの広報担当者Jim Butcher氏は、「根も葉もない話だ」と述べた。
とすると、Googleはレコード会社に揺さぶりをかけて、より有利な条件を引き出そうとしているのだろうか。すべての大手レコード会社は、Appleの対抗馬となる大手ディストリビュータが出てくること強く望んでいる。
GoogleとAppleは1年にわたり、クラウド型音楽サービスを開始しようと先を争っている。両社ともにレコード会社幹部と協議を重ね、ユーザーが手持ちの音楽ライブラリを自社のサーバーにアップロードして、ウェブに接続したデバイスからその音楽ライブラリにアクセスすることを認めるよう働きかけている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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