報道によると、Appleのデュアルコアプロセッサ「A5」を搭載したバージョンの「iPhone」が、一部の「iOS」アプリケーション開発者に配布されているという。
9to5Macは匿名の情報筋の話として、Appleが一部の著名なゲーム開発者に対し、アプリケーションのテスト用にA5プロセッサ搭載iPhoneのプロトタイプを配布したと伝えている。この端末は、内部が高速化した以外は外観だけ見ると現行の「iPhone 4」と変わらないという。
A5プロセッサは「iPad 2」で初めて搭載された。初代「iPad」および「iPhone 4」に搭載されている「A4」プロセッサの後継であるA5プロセッサは、2つのコアを備えていながら消費電力はA4プロセッサと差がない。Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、iPad 2の仕様の一部としてA5を紹介した際、このチップによりグラフィックス性能が9倍高速化したことも指摘した。
今回のうわさに水を差す可能性のあることを1つ挙げれば、それはChipworksがA4およびA5チップを分解したとき、ダイの大きさがA5はA4の2倍以上あったことだ。今回伝えられたiPhoneのプロトタイプに搭載されていると見られるA5は、異なる製造プロセスで作られたか、明らかにスペースの制約があることから異なるパッケージングを採用している可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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