Microsoftは、これまで中間層の社員に対して株で支払っていた報酬を現金払いに変更する。同社の株価が芳しくないことから、株だけでは才能のある人材を引き留められないと判断したようだ。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は米国時間4月21日、同社の社員9万人に対してメールを配信し、新しい報酬と評価方法について説明した。それは、株による報酬を大幅に縮小し、現金での報酬に変更していくというものだ。同時に複雑な評価体系も見直し、成績、評価、報酬の関係をわかりやすくしていくという。
「数十億人にも上る顧客にすばらしい価値を提供するわれわれの能力は、従業員のアイデアや情熱が原動力となっている」と、Ballmer氏はメールにて述べている。「Microsoftはこれまでずっと、人々がソフトウェアやハードウェア、サービスを通じて世界を変えたいと思った時に行き着く場所となっているのだ」
Ballmer氏のメールでは、今回の変更の詳細も一部明らかにされていた。特に報酬がアップするのは「早期および中期レベルの研究開発」で、新製品開発の肝となる従業員を引き留め、かつ引きつけようというものだ。また、「一部地域」でも報酬を引き上げるとしており、優秀な技術者の取り合いが激しい中国やインドがその対象となっているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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