TISとSAPジャパンは4月19日、ビジネスインテリジェンス(BI)分野での新サービス提供を目的に協業すると発表した。同時に両社は、SAPのBIツール「SAP BusinessObjects BI Solutions」に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結。これに基づき、TISはSAPのBIソリューションを標準採用した新サービス「TIS All-in-One BIパック」の提供を開始する。
TIS All-in-One BIパックは、SAP BusinessObjects BI SolutionsとTISのBI分野におけるノウハウを活用したソリューションである「見える化テンプレート」を組み合わせて提供するもの。導入サービス、ハードウェア提供をセットにしたアプライアンス型サービスとなっている。ハードウェア調達期間を除き、導入から活用までに最短3週間という短期間でBIシステムを導入できる点が大きな特長となる。今回の協業でSAPジャパンは、TISに対してSAP BusinessObjects BI Solutions開発グループによるサポート体制を用意し、同サービスの開発と導入を支援する。
新サービスは、SAP BusinessObjects BI Solutionsとハードウェアに加え、BIシステムを活用する上で必要な「経営ダッシュボード」「レポート」「データマート」を装備する。さらに、損益分析、財務分析、サプライチェーン分析など約50種類の「業務テンプレート」が用意されており、これらを活用することで、導入後すぐにBIシステムを活用できるという。今後は、流通や金融業向けテンプレートも整備する予定だ。
このほかにもTIS All-in-One BIパックは、ユーザーの状況に合わせて、蓄積するデータ量に応じたデータウェアハウスを構築するオプション(費用別)を提供する。また、ユーザーが既に保持するハードウェアでも利用できるため、BIの投資対効果の見極めや試行の目的によるトライアル利用にも対応するとしている。
TIS All-in-One BIパックの価格は、BusinessObjectsライセンス費用および業務テンプレート導入費用、保守費用、ハードウェアを含む最小構成で約300万円(税別)から。
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