Bloombergが報じたところによると、Research In Motion(RIM)は、経営破たんしたNortel Networksのワイヤレス関連の特許ポートフォリオを取得すべきか検討中だという。
RIMとNortelは共にカナダに本拠地を置く企業。Bloombergによると、RIMはNortelの持つ6000件ものワイヤレス関連の特許を狙っている模様だ。RIMは、Nortelの特許を獲得しようと考える複数の企業と共に入札に参加する可能性もある。情報筋がBloombergに伝えたところでは、その複数の企業の中には携帯端末メーカーや技術企業が含まれているという。
Nortelの特許ポートフォリオは広範囲にわたっており、ワイヤレスから4G、データネットワーク、光学、音声、インターネット、サービスプロバイダー、半導体までさまざまだ。4月上旬にはGoogleが9億ドルの現金での特許取得に名乗りを上げているが、「stalking-horse bid」と呼ばれる方式での入札のため、RIMをはじめとするほかの入札者はこの価格以上での入札が必要となる。
Nortelは2009年6月に破産保護を申請したが、同社の特許ポートフォリオは合計10億ドルの価値があるとされている。Nortelの知的財産に対する入札は1年以上前から始まっており、Googleや今回名前があがったRIMに加え、2010年末にはAppleも入札を検討しているのではないかとされていた。
特許の取得は、収益に結びつく可能性があることはもちろんのこと、ワイヤレス業界で競合からの攻撃をかわすためにも必要となる。同業界ではほとんどの主要企業が特許関連の訴訟に巻き込まれているのが現状だからだ。この1年だけを見ても、Microsoft、Motorola、HTC、Apple、Google、Nokiaといった企業が、モバイルソフトウェアやスマートフォンなどの知的財産に関し、訴訟を起こす側および起こされる側に立っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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