そんなことでトンデモケータイではあるものの、このE-Padはやっぱり見た目はタブレットなのだ。パッケージを開封してみればそこに鎮座するのは「ケータイ」じゃなくて「タブレット」のデザインをした製品だ。皆さんもパッケージを開けた写真だけを見せられ「安いタブレットあるよ、買わない?」なんてオファーを受けたら思わず注文してしまうんじゃないだろうか。それほどまでにサイズのバランスや質感の表現などはかなりタブレット、というかあの有名なPadに似せようとしているようだ。
ったくこんなミニ版作っちゃって、この努力を他に向けないのかあんたらは!と毎度のことく思ってしまうのだが、E-Padを手のひらに乗せてみるとその印象がガラリと変わるのだ。「ん?あれ?ちっちゃい?なんだかもしかしてカワイイ!?」。そう、ディスプレイの面積が大きくボタンはひとつだけ、そして側面はメタリック仕上げとかなり本家に似ているにもかかわらず、こんなに小さいサイズになっていると「なんだか使いやすそう」と思えてしまうのである。メーカーも手抜きせずにしっかりとした仕上げをしているため、平らな部分はとてもフラット、角の部分はきっちりとシャープさが出ている。トンデモメーカーの製品にしてはデキもかなりいいといえそうだ。
では実際どれくらい小さいのか。林檎マークの会社の本家にに出てきてもらい、その上にE-Padを置いてみた。サイズの差は縦横で三分の一ほど。すなわちE-Padが9個で本家とほぼ同じサイズになる計算だ。普段タブレットは持ち運ぶにはちょっと大きいかもしれないんだよね、なんて考えている人にはちょうどいいサイズかもしれない。もっともそれならフツーにスマートフォンを持てばいいだけなので、このE-Padの出る幕ってのは実はないんじゃないだろーか。
さて本体のできのよさは側面の音量上下ボタンの質感などからもわかる。メタリックな丸いボタンはグラツキも少なく結構軽快に操作できる。いやいや本当、これって実はすごくいい製品なのかもしれない。ところが背面の電池カバーは安っぽいツヤのあるプラスチック製でちょっともったいない。しかもそこには「D-Pad」の表記が。あれ、おまえはE-Padじゃないのかよ!パッケージと電池カバーは別のところで作っていて、もしかしたら別にD-Padという製品があるんだけどテキトーに混ぜちゃったってことだろうか。だったら電池カバーに名前なんていれなきゃいいのに。
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