マイクロソフト、「Silverlight 5」のベータ版を公開--MIX11で新機能などアピール

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 末岡洋子2011年04月14日 15時06分

 Microsoftは米国時間4月12日から、開発者とデザイナー向けのカンファレンスMIX11をラスベガスで開催している。初日も2日目も、基調講演で開発ツール/実行環境の「Silverlight」は中心的な役割ではなかった(これは、一部の開発者をがっかりさせた)が、Silverlightに関連した話題もあった。

 Microsoftは13日、最新の「Silverlight 5 Beta」を公開した。このパブリックベータは、「http://www.microsoft.com/silverlight」から入手できる。

 Silverlight 5の正式版は、2011年末までにリリースされる予定となっている。Microsoftの関係者は2010年12月、Silverlight 5で計画している40の新機能のいくつかについて明かしていた。そのほとんどが、リッチメディアとビジネスアプリケーション向けの開発プラットフォームとしてのSilverlightに注力したものだ。

 MIXでは、「.NET」担当コーポレートバイスプレジデントのScott Guthrie氏が基調講演で、「ここで話題を変えて、ウェブブラウザ向けのSilverlightについて話そう」と述べると、会場からは大きな拍手が起こった(Microsoftの関係者は2010年秋、これまでSilverlightを中心としてきたクロスプラットフォーム戦略を変更し、HTML5をクロスプラットフォームの新しい方法としていく方針を示していた。これを受け、多数のSilverlight開発者は見捨てられたと感じていた)。

 Microsoftの幹部は13日、Silverlight 5の新機能を紹介した。その中には、以下のようなものがある。

  • バックグラウンドのネットワーク向けスレッドを利用することで、ネットワークの遅延を緩和。
  • XAMLパーサを改善し、起動時間とランタイムの性能を高速化。
  • 64ビットオペレーティングシステムへの対応。
  • Silverlightの「Trusted」機能の一部をウェブブラウザにも拡大。

 Silverlight 5の新機能の完全なリストはこちら(文書ファイル)でわかる。

 Silverlight 5の新機能のうち、Postscriptベクタープリント対応、フル画面アプリケーションなどでの電源管理、プラグイン向け64ビットサポートなどの機能は公開されたベータには含まれていない。しかし、Microsoftによると、Silverlight 5向けにいまだ計画中だという。

 Microsoftの幹部はまた、「Windows Phone 7」でのSilverlight 4の完全対応は、今秋に公開が予定されている「Mango」アップデートで実現する計画も明らかにした。このほか、Silverlightと「XNA」を合わせたデモも披露された。これにより、Mangoがリリースされる時期には、2つのツールを利用して単一のアプリケーションを作成可能になる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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