Microsoftは米国時間4月12日から、開発者とデザイナー向けのカンファレンスMIX11をラスベガスで開催している。初日も2日目も、基調講演で開発ツール/実行環境の「Silverlight」は中心的な役割ではなかった(これは、一部の開発者をがっかりさせた)が、Silverlightに関連した話題もあった。
Microsoftは13日、最新の「Silverlight 5 Beta」を公開した。このパブリックベータは、「http://www.microsoft.com/silverlight」から入手できる。
Silverlight 5の正式版は、2011年末までにリリースされる予定となっている。Microsoftの関係者は2010年12月、Silverlight 5で計画している40の新機能のいくつかについて明かしていた。そのほとんどが、リッチメディアとビジネスアプリケーション向けの開発プラットフォームとしてのSilverlightに注力したものだ。
MIXでは、「.NET」担当コーポレートバイスプレジデントのScott Guthrie氏が基調講演で、「ここで話題を変えて、ウェブブラウザ向けのSilverlightについて話そう」と述べると、会場からは大きな拍手が起こった(Microsoftの関係者は2010年秋、これまでSilverlightを中心としてきたクロスプラットフォーム戦略を変更し、HTML5をクロスプラットフォームの新しい方法としていく方針を示していた。これを受け、多数のSilverlight開発者は見捨てられたと感じていた)。
Microsoftの幹部は13日、Silverlight 5の新機能を紹介した。その中には、以下のようなものがある。
Silverlight 5の新機能の完全なリストはこちら(文書ファイル)でわかる。
Silverlight 5の新機能のうち、Postscriptベクタープリント対応、フル画面アプリケーションなどでの電源管理、プラグイン向け64ビットサポートなどの機能は公開されたベータには含まれていない。しかし、Microsoftによると、Silverlight 5向けにいまだ計画中だという。
Microsoftの幹部はまた、「Windows Phone 7」でのSilverlight 4の完全対応は、今秋に公開が予定されている「Mango」アップデートで実現する計画も明らかにした。このほか、Silverlightと「XNA」を合わせたデモも披露された。これにより、Mangoがリリースされる時期には、2つのツールを利用して単一のアプリケーションを作成可能になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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