NECは4月8日、ID連携技術「OpenID」に対応したID活用基盤ソフトウェア群「NC7000-3A」を強化したと発表した。OAuthに対応した「NC7000-3A-OA」を新たに製品化するとともに、OpenIDに対応した「NC7000-3A-OI」の機能を強化し、同日より販売を開始している。
NC7000-3Aは、通信事業者やISP、官公庁、保険業などを対象にした製品。今回の強化により、様々な事業者間で連携した新たなサービスの構築や、セキュリティ向上を実現でき、OpenIDの利用環境を従来のPC中心から、携帯電話を含むモバイル環境まで拡大できるとしている。
新製品のNC7000-3A-OAは、ユーザー情報へのアクセス権委譲技術であるOAuthに準拠した。これによりサービス認証基盤を提供する事業者は、ネットワーク上でユーザー情報を活用したサービスを提供するにあたって、コンテンツ事業者に対してIDおよびパスワードを開示する必要がなくなる。また、ユーザーは情報の選択提供が可能となり、高い水準のセキュリティとプライバシー保護を実現するとしている。
また、NC7000-3A-OIは機能強化され、ユーザー情報の拡張を規定した「OpenID AttributeExchange」に対応した。これにより、OpenIDで標準化された情報(名前、メールアドレスなど)だけでなく、各コンテンツ事業者が独自に収集した付加価値の高い情報(現在のユーザー位置情報、ウェブの閲覧傾向から求めた嗜好情報など)を利用するサービス連携が可能となっている。
価格は、いずれも機能のカスタマイズを含めて個別見積もりとなる。NECでは、NC7000-3Aシリーズ全体で、今後3年間で合計300システムの販売を計画している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス