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SAPジャパン、化学物質管理向けコンテンツパッケージ--法規制対応を強化

富永恭子 (ロビンソン)2011年03月31日 19時43分
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 SAPジャパンは3月31日、オンデマンド型の化学物質管理向けコンテンツパッケージ「SAP EHS Regulatory Content」の提供を開始したと発表した。統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」と、環境や安全、衛生に関するコンプライアンス対応をサポートする製品群「SAP Environment, Health, and Safety Management(SAP EHS Management)」向けのソリューションになる。

 具体的には、化学品の調達から製造、販売、物流という業務の流れで必要な「最新の規制対象化学物質に関する情報」、国や地域ごと、グローバルで「正確な化学物質の分類」や「規定の輸送用ラベル」、「書類の国別のテンプレート」をオンデマンドで提供するものという。ユーザー企業は、化学物質管理業務を標準化し、現行の法規制、将来施行される法規制へのコンプライアンス遵守を迅速かつ効率的に行うことができ、統制と生産性を向上させられるとしている。

 SAP EHS Regulatory Contentが提供するコンテンツは、「法規制および物質リスト」、「多言語で提供されるフレーズライブラリ」、「化学物質や混合物の分類のためのルール」、「製品安全性データシート(Material Safety Data Sheet:MSDS)作成のためのテンプレート」の4つになる。

 法規制および物質リストは、SAP EHS Managementの機能である「Product Safety(製品安全)」と「Dangerous Goods(危険物質管理)」を利用するためのデータベース。25万以上の化学物質や物質群の情報を関連する、国や地域ごとの法規制情報とあわせて提供するという。

 フレーズライブラリでは、「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」(Globally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemicals:GHS)をはじめとするルールや規制に即した9000以上の“フレーズ”や絵表示をライブラリとして管理できる。フレーズは、化学品の危険有害性の性質、取り扱い時の措置、応急措置、廃棄方法などを説明する文章のことで、同パッケージでは、40カ国語以上に対応するとしている。

 同パッケージは、化学物質データを計算し、化学物質や混合物を分類するための「ルールエンジン」や「エキスパートルール」を提供する。国や地域ごとの化学品や危険物管理規制に基づいて計算し、分類や表示を決定するという。

 化学物質管理では、化学物質に関する最新の法規制や物質リスト、化学物質や混合物の分類のための条件式(ルール)や対象化学物質、それを含有する製品を業者に提供する際に、化学物質の特性や取り扱いに関する情報を記述したレポートであるMSDSを作成する必要がある。同パッケージでは、国や地域ごとのMSDSテンプレートを提供するとともに、MSDSを自動作成できるとしている。

 今回のソリューションは、基幹系業務システムと完全に統合されたグローバルの化学物質や法規制情報を管理するもので、化学物質管理システムが基幹系業務システムと連携することで化学品の調達や生産、販売などの業務の流れの中で必要な情報を必要なタイミングで提供するトータルソリューションを実現するとしている。

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