Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏が、世界トップクラスの広告主を集め、売り込みを行った。ウェブや携帯電話、ビデオゲーム、テレビといった媒体により提供される異なったマーケティング機会をまとめる上で、同社が最良の立場にある、というのが売り口上だ。
Ballmer氏は米国時間3月30日、Microsoft本社で開催された年次広告カンファレンスImagine 2011で、広告代理店ならびにブランド広告分野の幹部約200人を前に「当社のマーケティング関連の顧客の共通した思いとして、いわゆるインターネット一本で広告を展開できたら、という願望がある」と語った。現在の方法では、広告主が異なる媒体向けにさまざまなアプローチを展開し、広告枠をばらばらに購入する必要がある。「われわれはインターネットを改良し、マーケティングの標準プラットフォームに成長させなくてはならない」とBallmer氏は述べた。
Ballmer氏によれば、年間30億ドルの広告売り上げを持つMicrosoftは現在、多様な媒体を横断したキャンペーン用広告の購入を支援する「コマーシャルの接着剤」の開発に取り組んでいるという。この取り組みの一環として、同社はリアルタイム入札システム「AppNexus」と統合された「Microsoft Advertising Exchange」の最新バージョンをリリースした。
Microsoftは、オンライン広告の売り上げでは依然としてGoogleにかなり後れを取っているが、それでも同社のオンライン広告事業の年間売上高は30億ドルにのぼる。「当社の事業の中でも最も急成長している分野であり、きわめて重要だ」とBallmer氏は述べた。
MicrosoftがImagineカンファレンスを開き、広告事業の宣伝にBallmer氏を使うのも、同事業の持つ重要性ゆえだ。同社は広告ツールだけでなく、「Windows Phone 7」「Xbox」「Bing」といった、広告主が自らのメッセージの売り込みに使える技術についても、強みとしてアピールする意向だ。また、広告業界の幹部をカンファレンスに呼び込み、新たなチャンスについて幅広い視野を身につけてもらうため、ロードアイランドデザイン学校(RISD)の学長であるJohn Maeda氏や、アカデミー賞受賞歴を持つ映画監督のBrian Grazer氏やRon Howard氏といった有名人も、今回のカンファレンスにはゲストとして招待されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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