日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月30日、無停止サーバ「HP Integrity NonStop サーバー」のハイエンドモデル「HP Integrity NonStop NB54000c BladeSystem(NB54000c)」、および無停止型超並列データベースの最新版「HP NonStop SQL/MX 3.0」の販売を開始した。
HP Integrity NonStop サーバーは、ミッションクリティカルな要求に応える超並列フォールトトレラント機能を、管理性、拡張性に優れたブレードアーキテクチャに搭載し、高水準の高可用性を実現する無停止サーバソリューション。今回の新モデルとなるNB54000cはハイエンド機種に位置づけられる。HP NonStop OS J Seriesをサポートし、既存資産を保護しながら、大幅な性能向上を実現したとしている。
NB54000cは、プロセッサにクアッドコアの「インテル Itanium プロセッサー 9340」を搭載。最大4080プロセッサ(1万6320コア)まで拡張が可能だという。また、プロセッサあたり16Gバイト~48GバイトのDDR3メモリ(最大768Gバイト/ノード)を搭載できる。その結果、従来モデルの「NB50000c」と比較して、約2倍のパフォーマンスを提供可能という。ストレージは、146Gバイト、300GバイトのSAS HDDを内蔵し、外部接続として「HP Storage P9500 シリーズ」に対応する。
同時にリリースされたHP NonStop SQL/MX 3.0は、HP Integrity NonStop BladeSystem向けに開発された無停止対応型超並列データベースプラットフォームの最新版。NB54000cとの組み合わせによって、よりコストパフォーマンスが向上し、ハードウェア、ソフトウェア双方の障害時にも無停止で運用できる高信頼、高性能のデータベース環境を実現するという。また、優れた管理性や拡張性を提供し、他のデータベース環境と比較してTCO削減にも貢献するとしている。
また、HP NonStop SQL/MX 3.0は、ANSI準拠のリレーショナルデータベース (RDBMS)としてSQLをサポートしているため、一般的な他社データベース製品との互換性もあり、移行も容易だという。今回、テーブルの最大行数、キー数、数値カラム最大桁数の拡張(最大行長32k、最大キー長2k、数値カラム最大桁数128桁)、業界標準のDBアクセス仕様であるODBCおよびJDBCの64ビット版対応、DBの高速動作をサポートするオプティマイザの強化などにより、拡張性、柔軟性、パフォーマンスを強化したとしている。日本HPでは、他社データベース環境からの移行容易性を検証する「移行アセスメントサービス」を無償で提供しているという。
価格は、NB54000cが4655万7840円より。HP NonStop SQL/MX 3.0が496万6500円より。
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