Microsoftは、ブラウザ市場の主要製品を実地的な使用方法でテストした後、「Internet Explorer 9」(IE9)が最もエネルギー効率が良いブラウザであると結論づけた。
MicrosoftはIntel製チップ搭載のノートPCで、IE9を「Opera 11」「Firefox 4」「Chrome 10」「Safari 5」と比較し、ブラウザを開いているだけの状態、新たなサイトを表示する時、グラフィクスを多用したウェブサイトを表示している時に、それぞれPCが何ワット消費するかを計測した。
結論はこうだ。このテストではIE9が最も効率的で、つまり、バッテリの電力消費が最も少ないということになる。
Microsoftで消費電力と性能の問題に携わるWalter VonKoch氏、Matthew Robben氏、Jason Weber氏は、「われわれが業界と他のブラウザベンダー各社に期待し奨励するのは、当社の後に続き、より電力効率の良いウェブへと進むことだ」と述べた。
もちろん、この調査には異なる解釈の余地が多分にある。ユーザーの使い方次第で、消費効率はいくらでも変わるかもしれない。テストは「Windows 7」で実施されたが、Macを使った場合のSafariはどうだろうか。IE9には消費電力を減らせるハードウェアアクセラレーション機能が多数あるが、Firefox 4など他のブラウザは「Windows XP」でもハードウェアアクセラレーションを提供している。Microsoftがテストに選択したウェブサイトは、実際にユーザーが時間をかけて閲覧する典型的なサイトではないかもしれない。異なるコンピュータでは電力消費や節電の特徴も変わる。そしてもちろん、実際にはブラウザだけでなく、多くのソフトウェアも同時に実行しているユーザーが大半だ。
しかしそれでも、結果は価値のあるものだ。筆者は、テストを設定し消費電力に着目した点でMicrosoftを称賛する。
言うまでもなく、環境と電気代の観点から使用電力を削減することは理にかなっているが、一般ユーザーにとってはバッテリ寿命が長いことがより重要だ。キャンパス内を移動する学生や出張の多いビジネスパーソンは、いつも手近にコンセントを利用できるとは限らないからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」