映画スタジオWarner Bros. Entertainmentは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手のFacebookで視聴できる映画を提供することにより、新たなファンの獲得を期待しているようだ。
Warnerは米国時間3月7日夜、同社のFacebookページを通じて映画の販売や短期間レンタルを行うプログラムを試験的に開始すると発表した。
Warnerの声明によると、Facebookユーザーは3月8日から「Facebook Credits」を使用して、映画「The Dark Knight」の公式Facebookページから同作品をレンタルできるという。映画は、30 Facebook Credits(3ドル相当)でレンタル可能で、Facebookユーザーは自分のアカウントを通じて映画に48時間アクセスできるようになる。
Facebook Creditsは、Facebook上で提供されている150本以上のゲームやアプリケーションに利用できる決済方法の選択肢の1つだ。Facebook Credits決済に対応しているゲームとしては、「FarmVille」「Mafia Wars」「Bejeweled Blitz」「Madden NFL Superstars」などがある。大半のゲームは依然としてクレジットカードによる支払いを許可しているが、Facebookは、いずれはユーザーがすべてのバーチャルグッズをFacebook Creditsで購入するようになることを期待している。
Warnerは、Facebookをビデオオンデマンドに適した格好の場所とみている。劇場での興行収入の落ち込みとDVD販売の停滞に苦慮しているハリウッドの映画スタジオにとって、ビデオオンデマンドは鍵を握る収益源と考えられている。
Warner Bros.でデジタル配信担当プレジデントを務めるThomas Gewecke氏は、声明で次のように述べた。「Facebookは、膨大な数の人々が日常的に訪れる場となっている。われわれの映画をFacebookを通じて視聴できるようにすることは、当社のデジタル配信の取り組みにおける自然な展開だ。これにより、われわれの映画にアクセスし楽しむためのシンプルで便利な方法を、世界最大のSNSを通じて消費者に提供できる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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