アドビ、タブレット向けデジタル出版スイートを発表

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:中村智恵子、小林理子2011年03月08日 11時24分
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 Adobe Systemsは米国時間3月7日、「Adobe Digital Publishing Suite」の「Enterprise Edition」を発表した。これはタブレット向けのインタラクティブな出版物を作成するためのツールで、新しいコンピューティングデバイスの時代に即したツールを提供したいAdobeの姿勢を示すものだ。

 このスイート製品は、「Adobe InDesign」のようなAdobeの既存製品である「Adobe Creative Suite」のアプリケーション群を統合し、Appleの「iPad」、Research In Motion(RIM)の「BlackBerry PlayBook」、Motorolaの「MOTOROLA XOOM」、サムスンの「Android」搭載タブレット「GALAXY Tab」などの製品向けに、デジタル出版物を制作できるようにするものだ。また、Appleの「App Store Subscriptions」やGoogleの「One Pass」などのデジタル配布システムにも適合する。さらに、Adobeが買収したOmnitureの分析サービスが利用できるため、パブリッシャーはユーザーがデジタル出版物をどのように利用しているか詳細を追跡できる。

 Adobeの技術を利用している150タイトルの中にはNational Geographic、Vogue、Consumer Reports、Marines、Backpacker、Auto Trends、The New Yorker、Outside、Wiredなどが挙げられる。出版社にはBonnier、Conde Nast、Globo Media Group、Martha Stewart Living Omnimediaなどが含まれる。

 Adobeは、PC向けソフトウェア販売では大手だが、小規模でモバイルデバイス志向の新分野にも乗り出そうとしている。「iPhone」やAndroidベースの携帯電話向けにはベーシック版の「Photoshop」があり、iPad向けにはデジタルスケッチブックの「Adobe Ideas」を提供している。Adobeはまた、タブレット製品向けのより精巧な製品に取り組んでおり、そのなかにはAndroidデバイスで描画やスケッチするための「Adobe Journal」技術のデモアプリケーションなどもある。

 Journalには各種の描画デバイス、描画にグラフィック要素を加える「Photoshop」に類似する機能、異なるページ間でパン、ズーム、移動を可能にするツールなどが含まれている。これはAdobeのクロスプラットフォームのソフトウェア基盤「Adobe AIR」をベースとしているため、例えばiPadのような他のOS搭載機器にも、AIRアプリケーションをネイティブアプリケーションに変えるAdobeのパッケージングシステムを使って、Journalを移植できる可能性がでてくる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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